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航空券込ッ!予算25万円1ヶ月ヨーロッパ一人旅#20 骨だらけのクトナー・ホラ

昨晩洗濯してもらった衣類の一部はまだ乾いていなかった。
宿を出ると、とりあえず駅に向かって歩いた。
途中ミニスーパーで12Ckの水を買い、
駅に着いて先ずは、スロヴァキアの首都
ブラチスラヴァ行きのチケットを購入した。
665Ckは結構安い。

プラハ中央駅構内

宿のおばちゃんに調べてもらった時刻表通りに、
プラハ中央駅から
クトナー・ホラ行きのローカル列車に乗った。
97Ckだった。
車両自体は古くても、
コンパートメント式で到着まで誰も乗ってこなかった。
乗り込んで発車する前に、
昨日買っておいたバゲットサンドを食べた。
これがシンプルで非常に美味しく。
トマト、レタス、チーズにバジル達が、
お行儀よく挟まっており、価格も30Ckと格安だった。

列車が走り出して程なくすると、
売り子が台車を押してやってきたが、
なにか違和感を覚えたので改めて売り子を見ると
私服という出立だった。
申し訳程度にスカーフだけは巻いていたが、
履いていたのはジーンズだった。
こちらでは普通なのかは不明だった。

列車に揺られること1時間程度でクトナー・ホラに到着した。
クトナー・ホラの駅周辺は本当に何も無いところで、
ただただ、ぽつりと駅だけがそこにあった。

クトナー・ホラ駅

無論お店等も無かった。
日本人らしき青年が一人同じ車両から
降りて来てはいたが構う事無く改札を抜けた。
駅にお誂え向けに地図があり、
目的にしていた納骨礼拝堂へは十分歩ける距離ということを確認して向かった。

特に道に迷うこともなくすんなりと目的地に着いた。
拝観料料として30Ck支払い中に入ると本当に骨だらけであった。

この教会は13世紀後半に地元セドレツの修道院長が、
エルサレムの聖墓から持ち帰った土をここに撒き、
聖地になった。
さながら、甲子園の土よろしくといったところだ。
以降、ヨーロッパ中から
ここに埋葬されたい人の遺体が送られてきたという。
ちょうどペストの時期とも重なり、
約四万体分遺骨で構成されている。
誰が装飾に意匠を凝らし始めたかまでは知らないが、
何とも珍妙である。

見学していると先ほどの青年もやって来て、
やはり日本人だという事が分かった。
神戸出身で京都に暮らしているという。
名前は丸岡君という。
このチェコの後、彼もハンガリーに向かうという事で、
もしかしたらまた会うかもしれないと、
彼の宿泊予定先を教えてもらった。
彼も写真をやっているようで、
そういう面で話しがはずみ盛り上がった。
プラハに戻ると、
彼はチェスキー・クロムロフへ向かい、
自分はもう一日プラハに留まった。
良い旅をして欲しい。

その後、チェコ料理を試そうと、
宿の隣にあった店で挑戦してみた。
155Ckと高いだけあって、ボリューム満点だった。

だが、結構油っぽく、そううまいとは感じられず
ちょっと勿体無いことをしたなと少々残念な気持ちになった。
口直しにスーパーで、
19Ckを払いコカ・コーラ・ライトを飲んだ。
丸岡くんも列車で飲んでいたので、
無性に炭酸を欲してしまった。
その後街をブラブラしてると結構日本人と合う機会があった。
一人はスイスの国境に近いフランス在住の友人と、
一緒に旅行されている30〜40歳くらいの人女性。
そしてもう一組、昨日ミュシャ美術館で見かけた
日本人の2人組を見かけたので、
声をかけて、スロヴァキアの情報が欲しかったので訊いてみると、
行ってはいないが、持ってるガイドブックに記載があるとのことで、
そこから引き千切っていただくことが出来た。

ありがたい。

旅人同士の情報交換は紙のほうが面白いと改めて思った。

走行しているうちに陽はとっぷりと暮れていった。

プラハの夜の街を見つめながら一人音楽を聴いた。
今夜はぐっすりと眠れそうだ。

TAKA

TAKA

酒好きの旅人

唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。

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