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航空券込ッ!予算25万円1ヶ月ヨーロッパ一人旅#23 Monster 学食で垣間見るハンガリーの日常
暇人である。
昨晩トカイワインを一本空けたこともあってか、
遅めの朝を迎えた。
目覚めたのは大体8時半くらいだったか。
今日の天気が悪いこともあって活動をやめてしばし休憩。
浦沢直樹の『Monster』が気になり続きを読んだ。
ちょうど舞台が重なっているので本当に面白い。
日本で読むより現地で読んだほうが臨場感がある。
リアリティがあった。
林夫妻が出掛けたので自分も10時半ごろに一度駅へ行き、
クロアチアは首都ザグレブ行きの往復チケットを購入した。
なぜ往復チケットかというと、
ここハンガリーの鉄道のルールはちょっぴり変わっており、
片道より往復チケットの方が値段が安いという事実。
自分の計画ではどう考えても帰りのチケットは使わないが、
往復チケットを買わざるを得ない。
おもしろい国だ。
駅での用事も済んだので、一度宿に戻ることにした。
エレベーターで4階まであがり宿の玄関をくぐると、
ちょうど新たな男性旅行者が一人来ていた。
日本人で東京の学生さんだった。
頃合いも良かったのでその彼を誘い、
大学の食堂でお昼を頂くことにした。
博物館通りにあるエトヴェシュ・ロラーンド大学、
通称ELTEの人文学部にするっと2人で入った。
正門すぐの左にある建物がどうもあやしい。
中に入り、階段で地下に降りるとばっちり食堂があった。
学生料金で安くボリュームも合って大満足だった。
最も味についてはそれなりだが。
あえてハンガリーまで来学食を喰らうのが図として面白い。
ただそれだけだった。
目的は終わったので宿で『Monster』を読み切った。
完全に引きこもり状態だ。
いい加減また外に出たが、
向かった先はスーパーで、
またワインとそのおつまみを購入した。
スーパーを出ると、隣にパン屋のワゴンが停まっていた。
覗いてみると絵に描いたようなおばちゃんがおり、
ついつい話をして気分も良くなり、
彼女イチオシのチーズクロワッサンまで購入してしまった、
良い表情をしていた。
でも若いときはきっと美人だったんだろうなと思った。
実に適当な一日の最後は、
林夫婦が親子丼を作ってくれるではないか。
久しぶり、といってもベルリンで食べているが、
日本食を味わうことができた。
今日来た学生さんも含め、みんなで盛り上がり、
結局またもや酒が進みみんな饒舌になった。
ビールも空いてワインも空いた。
うまかった。
おばちゃんのクロワッサンもうまかった。
それにしても、
一体誰が『Monster』を持って来たのだろうか?
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TAKA
酒好きの旅人
唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。