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航空券込ッ!予算25万円1ヶ月ヨーロッパ一人旅#30 さようなら欧州、飛行機は台湾行き
帰りの飛行機は少々鬱陶しかった。
行きと同じ台湾の航空会社でグリーンが基調のエバー航空だ。
ロンドンへ行く時は当然英国人が多かった。
結構静かでマナーは皆良かった。
移動時間も2時間半もないくらいで快適だった。
ところが乗り継いでからのバンコク行きはひどかった。
13時間超のフライトだった。
座席は30E真ん中の席であり身動きが取れないところだ。
離陸してしばらくして夜半のため機内が消灯された。
点灯中に立っておしゃべりをしていた乗客が、
座席に戻るかと思いきや、
皆おかまいなしで立ったままほかの人間と会話をしている。
同じように乗り継いで来ていた連中だったので、
恐らくはオーストリア人だった。
明かりが付いている時でも気に入らないが、
消灯してからはかなり迷惑に感じられた。
そこで一番近くに居た男に英語で注意を促すも、
彼は初めて水を経験した子供のような顔をして、
こちらの意図が解せなかったらしく、
他の男に改めて注意すると
一応分かったらしかったが、
それでもなお話す事をやめようともしなかった。
他に寝てる人がいるにも関わらずである。
目の前でそんな事をやられた物だから、
寝付けるはずもなくひたすら
ビールを飲みながら映画を肴にするしか無かった。
そんな時に見た映画は、
何故か『サタデー・ナイト・フィーバー』であった。
おもしろい。
ビージーズ全盛時代。
ギブ三兄弟の絶妙なハーモニーは心地よかった。
2本目に見たのは『エスター』という、
ディカプリオの映画会社のホラー第一弾。
これが意外に面白かった。
いい意味で期待を裏切られた。
ビールに飽きたところで、
ひたすら赤ワインをオーダー。
もうすでにいい気分だ。
やかましいお喋りなどとうに耳に入らなくなっていた。
エバー航空の飯は日本人には合う。
何気なく供されたパンも美味しかった。
最初は魚、二度目の食事は豚。
豚は薄味だったので、
ANAで前にもらった塩胡椒の小袋持っていたのでふりかけて食した。
さすが台湾の航空会社。
全部うまい。
がっついた。
お代わりは我慢した。
バンコクに到着してからフリーのインターネットを少々利用して、
メールのチェックを済ませ、また台北へ向かうため搭乗した。
今度は先程の便でも見かけた男の人が
通路挟んだ斜向いから中国語で話しかけてきた。
話をするとどうやら台湾人であった。
前の便のオーストリア人の批判から始まり、
まあまあ他愛も無い話しではあったが、
それがとても楽しかった。
日本人だというと少々驚いていた。
3時間半ほどのフライトはあっという間に過ぎ去っていった。
台北に到着するとちょうど名古屋からの団体客が到着していた。
まだ台湾にいるにも関わらず、いよいよ帰ってきたんだと実感が湧いてきた。
結局一睡もしていなかった。
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TAKA
酒好きの旅人
唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。