Magazine ブログ

予算48,000円ッ!ウイグル&パキスタンぶらり一人旅 #1 上海から新疆へ

7月14日20:48の列車で上海から終点ウルムチへと向かった。
今回の予算は僅か2,800元(旅行当時1元≒15円)
もうチケットは買ってあったので、
正確にはチケット代389元を足した3,189元の約3,200元である。
勿論座席はハードシートの硬座(中国語でインツオ)。
乗車時間は鬼の43時間。勿論座って寝ます。

中国の列車の区分は座(座席)か卧(寝台)か、
そして硬(2等)と軟(1等)かを選ぶ、

硬(イン)⇔軟(ルワン)+座(ツオ)or卧(ウォー)
※卧の時は日本語の臥と同じで人が横たわるという意味

大抵の人は長距離の場合は硬卧を使うので、
例に漏れず初めて中国を旅したときは使ってみていた。
2等寝台の場合は上中下段の3段ベッドで1番上が一番安価であり、
よほど身体が悪くない限りは最上段を多くの人が使っていた。
復路で乗った列車で利用した際、比較的新しそうな車輌だった上、
半コンパートメントのような作りで少しだがプライバシーも守られると思い、
喜び勇んでハシゴを登ると、小さなゴキブリが大量にベッドに横臥しており、(10数匹程度)
心底驚いた経験から2度と使うまいと心に決めた過去があったからだ。

ちなみにそのときはデコピンで弾いて(1段目のベッドへ飛んでいきました)
難を逃れた。
発生理由は前に利用したであろう
中国人の食い散らかしたゴミが散乱していたせいであった。

中国の列車のポイントは臭い(以前より大分マシ)、
人が多い、よく床が濡れている(まれに黄色い水含む)。
他には実演販売をする、子供が小便をする、
洗面台の上で器用に寝る、床に寝る、
カーテン外して布団にして寝る、
とにかく寝る。あげればキリがございません。

カバーは布団

暇つぶしと言ったら寝る、読書、外の景色を眺める。
これだけ。
しかも人民たちの荷物が多すぎて足も伸ばせない、
究極込んでいるときは囚人になった気分を味わえます。

そんなわけで上海を発って三日目にウルムチへ着いたわけです(な、長かった~)。
しかし期待していたウルムチはあっさりと私を裏切ってくれました。
まず到着して基本の宿探し。
安宿はあっても中国政府の陰謀で外国人お断り。
しょうがないから宿のオヤジと相談して、
なんか建物の裏手にある怪しげな宿に中国人名義で一泊することに。
予算一泊20元だったがいきなりそこで50元払うことに…。
街は街で普通の漢民族の街と変わらないし最低。
趣なんて一切ない。

気分もクサクサしていく一方。
でもせっかくだからと思い一箇所だけ観光しようと、
翌日天池という中国人が中国のスイスだと自慢している池(湖?)へ行くことに決めた。
色々調べていると入場料がなんと100元!!しかも郊外だから移動費50元!!
そこで旅行社のツアーを聞きに行くと昼飯込みで140元。

ちこっと安い上に飯付!よっしゃ!と思い決めた。
中国は信用ならん国だから念のために金を払う前に、
本当にコレで全部か?他に追加費用はないのか?
など再三確認し。請け負ったから。
ルンルン気分で乗車した…ところ余裕でまず1時間出発が遅れ。
やれやれやっと発車したかと思った矢先ガイドの姉ちゃんが
「天池の中にも別途バスがあるので金今払えやー」
といきなりトチ狂った発言をされしかもその料金55元。
100歩譲って支払いが必要なら最初から含めておけよと声を大にして言いたかった。

道中の景色はなかなか楽しかった

周りの中国人はなれているのか何の疑問もなしに払う始末。
ある程度のお金持ちの中国人ツアー客であるので彼らからすれば小銭だ。
遂にそのガイドが自分の前に立ちはだかったので文句を言ってみた。
すると逆に彼女は自分の正当性をアピール。
彼女の言い分は、40人もの客が居る中、一人の面倒は見れない、
領収書にも昼食、バス(彼女的には今乗っているバスのみ)、
ガイドに入場チケットとしっかり書いてある、
上司と連絡をつけるには市内に戻ってから出ないと無理、
園内のバスに乗らないと昼飯も食べれなくなるなどと言う。
最後には自力でもいけるが時間が足らず湖が見れないかもよと宣ってきやがった。
本当に頭にきたが渋々払うことにした。

到着するとなぜかよく分からない寺などにも案内され、
境内から出た後チケットを渡された。
其処には参拝料20元とバス代35元。。。
っておい見たくもない寺見せられての55元かよ!!

特に中に入る必要はない

本当にストレスフルな国、中国。
お目当ての天池は綺麗は綺麗だが落ち着いて見れる感じではなし。
というか漢族の土地じゃないし。

天池
全く落ち着かない

唯一ココで楽しかったのは、
カザフ族のテントを見つけ訪問できたこと。
モンゴルのゲルが有名だが、中国語では包と書いてパオ。
カザフスタンなどの中央アジアではユルトと呼ぶ。
そこのみなさんが又優しい。
僅かな時間だったけれど、ガイドからのダメージ?を癒やすことが出来た。

カザフ族のテント
天井もカラフルでかわいい
快く招いたくれた家族

TAKA

TAKA

酒好きの旅人

唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。

広告