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航空券込ッ!予算25万円1ヶ月ヨーロッパ一人旅#3 倫敦の安南青(アンナンブルー)
朝から雨が降っていた。
友人は仕事があるので待ち合わせ場所だけを決めたところ、
友人の彼女がロンドンの案内をしてくれると請け負ったので、
お願いをすることにしたが、
結論から言うと一人で廻った方が良かった。
そもそもこの安南女はとんとイギリス、
いやロンドンについては不案内だった。
おまけに曇天だと言う理由で頭痛がするという始末。
呆れた女だ。
どちらが付き添いだか分かりゃしない。
話しをうまくつけて後半は自分一人で廻る事にした。
その際、友人と連絡を付ける手段として携帯を預かった。
幸いにも雨は上がったので、
地下鉄ロンドン・ブリッジから
歩いてタワー・ブリッジを渡った。
ヨーロッパ全体からみると、
さほど古い街ではないロンドンではあるが、
古めかしい建物は結構残っているし、
現代的な建築物も多くみられ歩くのは割と愉しいが、
貧乏旅行に来るところではない。
美術館や博物館はそのほとんどが入場料無料だった。
一観光客としては大歓迎だが、
特別展の値段がそれなりに高いので、
住んでいる側からすればどうかとも思った。
また今回は日本でも告知されていた通り、
TATE現代美術館では村上隆の変態フィギュア等の作品が、
他のアンディー・ウォーホル等の作品と共に、
POP LIFEという特別展が開催されていた。
美術館を鑑賞後、
程なくして友人との待ち合わせ場所に辿り着いた。
携帯を取り出すと画面が真っ暗。
電源ボタンを押しても、
”充電をしてください”
とだけ表示されすぐにまた切れる。
まったく、やれやれだ。
生憎友人の番号も控えた手帳も置いて来てしまったし、
Warren Streetで一人ぽつりと、
途方に暮れる格好になってしまった。
とりあえず携帯を販売する店が無いか周囲を散策してみた。
パソコンショップはあったが携帯は扱っておらず、
日本のようにインスタントチャージャーのようなものが、
コンビニなんかで取り扱っていればいいが、
というよりも寧ろコンビニすらヨーロッパには無い。
仕方ないから仕事を終えた友人は確実に、
あの場所あの入り口を利用すると踏んで、
目星をつけたところで待機した。
待つ事30分ほど、友人はとぼとぼと歩いて来た。
随分と草臥れた。
やはり旅行で人と落ち合うというのは大変だ。
そんな日の夜は件の彼女が料理をするというので、
郷土料理でも振る舞ってくれると思いきや、
ローストビーフに野菜の蒸かしにパンとワインという、
いたって普通の西洋料理がでてきたのには、
少々残念と感じた。
アンナン・ブルー。
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TAKA
酒好きの旅人
唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。