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予算48,000円ッ!ウイグル&パキスタンぶらり一人旅 #10 マスター・キートンが好きな人が行く墓

スイカを頬張る少女

一日カシュガルでゆっくりした翌日、
アトゥシュという街へ
ホテルで出会った日本人の信さんと一緒に日帰りで行くことにした。
目的はただ一つ、
マスター・キートン第1巻
「砂漠のカーリーマン」に出てくる、
サトゥク・ボグラ・ハーンの眠る
ソルタン・マザールを見にいくためだ。
みーちゃん、はーちゃんは行くしかない!

カシュガルから乗り合いバスで8元、
約一時間の行程、
途中チェックポイントありでパスポートの提示が求められた。
なんという面倒な…。
やはりというか規制が厳しい。

到着後はスムーズに市バスに乗り込む事ができ、すぐに目的地に着いた。

ソルタン・マザール

観光客は我々2人以外には誰もいなかった。
10元の入場料を払い中に入ると、
そこは、

ただの墓だった(そりゃそーだ)。

適当に見たあと隣の寺院にも鍵を開けてもらい入ることができた。

開けてくれた地元のウイグル人たちと愉快に交流。
写真撮って、勧められるままに西瓜をパクついた。

スイカとこの笑顔は忘れられない

その写真に夢中になっているあたりから、
背後で警察官がチロチロしていた。
何か話しかけられていたがひとまず無視。
西瓜を食べ終わって警察官の相手をしてやると、
パスポートのコピーがしたいと言われ、
ちょっと署まで任意同行願おうか!的なのりでパトカーに日本人2人そろって連行されてしまった。

その時はちょっとコピーというのでルンルン気分の我ら日本人。
互いに「いやー、こんな経験初めてですよ。」
とかラッキーだぐらいにしか思っていなかった。

到着し会議室のような所へ通され、
椅子に掛けて待つように言われた。
しばらくすると二人の警察官が部屋にやって来て、
パスポートを出すように言う。
彼らはパスポートをぺらぺらとめくり見てはいるが、
しかし、パスポートのコピーを取るといっていた割りには、
コピーをとりに行く気配もない。

ちょっといやな雰囲気。

すると新たに2名の警察官が部屋に入ってきて、全員で4名に。
笑顔は1回20元といった面もち。
ピーンっと張り詰めた空気が部屋を覆う。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ドドドドドドドド

完全にいやな雰囲気が漂ったところで執拗な尋問スタート!

公「お前の目的は何だ?」
自「旅行」

公「お前の目的は何だ?」
自「旅行」

公「お前の目的は何だ?」
自「旅行」

といった具合の無限ループ。
おまけに日本の住所などを書かされ、
結局小一時間くらいの質問攻め。
同じような質問にウンザリ。
尋問が終わると一人の警官が親しげに世間話をしてくるのだが、
こちらはとてもじゃないがそんな気分ではない。
このままでは癪だったので、
自分の分のパスポートのコピーとバス停までの送迎を要求。

警察官はパトカーで職権乱用としか思えない感じで、
サイレンを轟かせ、結構な速度をもって
われわれをカシュガル行きのバス停まで護送(?)してくれた。
しかし何故に明らかにさわやかな(自称)自分らが捕まったのか?
甚だ疑問である。

帰りのバスではウイグル人の女の子たちに逆ナン(?)された。
笑えたのが携帯の番号を隣の席の子に訊かれ交換していると、
それを見た後ろの子までもが登録しているという事態。

美人が多い

日本人はモテモテなんですね。

カシュガルに戻った後は行きつけのラグ麺屋でラグ麺を頂いた。

ラグ麺屋の女の子

TAKA

TAKA

酒好きの旅人

唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。

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