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予算48,000円ッ!ウイグル&パキスタンぶらり一人旅#25 その名は”臭男”!

昨晩カシュガルに着いたのは北京時間深夜12時。
宿は前回と同じくセマン賓館。
最安20元の部屋での目覚めは意外と早かった。
所持金残り約800元。
朝、シャワーを浴びるも生温かった。

 とりあえず腹ごしらえにラグ麺とアイスを食べた。
それから国境越えからここまで一緒だった日本人に付き合った。
彼はキャッシングを下糸のことで、
いろいろなATMに行ってみたが、どこも反応せず。
中国の陰謀か?
仕方ないので彼はUS$を両替する事になった。

チケットを求めて駅まで行ったが、
目的地まではどうしてもトルファンで乗り換えせねばならないのだが、
トルファン発で他の地域に行く列車はテロ対策かなに分からないが、
カシュガルでは売ってくれない。
あくまでカシュガル発のチケットの販売のみなのだ。
仕方なくクチャ行きのチケットを99元で購入。
全く意味の分からん国だ。

ヨーグルトアイスを食べて一息つけた。
そうしてダラダラもとい、のんびりとした一日を過ごした。

夜は久しぶりに麦酒を煽った。
(パキスタンでは宗教上お酒は飲めないので)
ケバブなんかを夕飯とした。
宿に戻りシャワーを浴びると朝と違って温かかった。
これで多少は疲れが取れる。

寝ようと電気を落とした後、夜更けに新たな中国人の宿泊客が来た。
(ドミトリーなので相部屋のため)
気にすることもなくおかまいなしで寝てやった。

翌日は珍しく12時位まで寝ていた。
体調がまだ本調子でもないので、
14時までは宿で本を読んでいた。
日曜バザーがあったので、
道すがら買った桃のジュース(味薄い)を飲みながら、
徒歩でバザーに赴きアイスを食べて、
さらにヨーグルトアイスも食べて適当に歩いて回った。
(やっぱり、ウイグルにいると毎日アイスを食べてしまう。)

それにしても活気のあるバザーは楽しい。

所狭しと屋台が並ぶ。

夜はウイグル料理で1番大好きな、
大盤鶏(ダーパンジー)を日本人2人で喰らった。

名前の通り大皿なので一人では食べ切れない代物。
食べたくてウズウズしていた。
当然、こちらが提案した。
他の日本人と出会えて、ようやく食べられた。
ありがたい。
たらふく食べた後は、
締めとしてきしめんのような麺を入れて更に頂く。
最後までうまい。
食べきれなかったぶんは、
さっきからじーっとこっちをみている乞食のおじいちゃんに差し上げた。
コレで幾分か徳が積まれたんじゃないかと?
持ちつ持たれずだよね。

宿に戻り、遅くに昨日の中国人も帰ってきた。
ポジティブに考えたってどうしても臭う。
実を言うと昨日の夜から臭いとは思っていたが、
昨日は部屋そのものが臭いんだと言い聞かせていたが、
やはりコイツだった。
その男は中国人バックパッカーにしては珍しく、
几帳面な男で帰ってきたらちゃんとシャワーも浴びる、
が!上がってきて彼が室内に入るとやはり臭う!
彼は一体どうやって体を洗っているのか?
なにか宗教上の都合で濡らしちゃいけない箇所があってとか?
いやいやこの国は共産国家だぞ。
もしや新たな教祖様?などと悶々と考えるも、
シャワーを浴びてなくて臭うのは理解できるが浴びたてで臭うのはやはり異常。
そんな事を日本人2人で話合うが、
彼の前では平静を装う。
夜の帳は落ちたが、臭いが落ちる事は全くなく、
平和だった部屋が悪魔の臭いによって犯されてしまった。
部屋の端から端まで臭うんです。

翌朝彼が立ち去ると同時に悪魔の臭いもまた去っていった。
あれも一種のフェロモンだったんだろうか…?
彼に”キングオブ臭い”の称号を与えたい…。
彼の名は”臭男”(シュウマン)。
まさに嵐のような男、臭男。
見た目は清潔なのがポイント。
小汚くて臭いのは覚悟ができるからまだ許せます。
でも小綺麗なのに臭いのは…。

TAKA

TAKA

酒好きの旅人

唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。

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