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航空券込ッ!予算25万円1ヶ月ヨーロッパ一人旅#21 ドナウの旅人ブラチスラヴァ
朝4:30に起きパッキングをした。
おばちゃんには本当にお世話になった。
お金が足りず、
地下鉄代の一部2Ckをカンパしてもらった。
しかし、歩いて駅まで行ってしまった。
あまった18Ckは取っておく事にした。
5:28のEC(ユーロシティ)に乗り込むと、
コンパートメントタイプの3列向い合せの席だった。
出発しても誰も入ってこなかったので2時間程寝た。
得意の椅子寝でぐっすりと寝た。
スロヴァキアに近づく程に、何となく人が気さくで、
日本人自体まだ珍しいらしく、
途中に乗車して来た青年とはは結構話が弾んだ。
facebookはやっているかと聞かれメールアドレスを伝えた。
少々田舎のような、こういう絡みが好きだ。
人が擦れてない。
列車は定刻通り9:57首都ブラチスラヴァに到着した。
首都にしてはがらんとした駅で、
なんとなく昔行ったウランバートルを思い出した。
ユーロを導入して間もないこの国はまだ物価は抑えられていた。
ひとまず駅でバックパックを預け、
窓口でブダペスト行きのチケットを13.8€で購入。
こんなに小さな駅なのにJCBのカードが使えた。
便利だ。
今回ブラチスラヴァに立ち寄ったのは、
ただドナウ川の流れをのんびりと眺めたかったからだ。
もろに宮本輝の『ドナウの旅人』の影響を
受けているのは言うまでもない。
これも前に同じ作者の『月光の東』を
別の国で出会った旅人から受け取ったことに起因している。
旧市街に向けて歩いて行くと、
ちょっと前までプラハに居たので、
余計に人の往来の少なさが印象に残った。
途中踏みベルを興じている若者がいたり、
賑わっている訳ではないけれど、
日曜日という事も手伝ってか、
静かでゆっくりとした時が流れていた。
街一番の教会を抜けて、
橋を渡りブラチスラヴァ城を望んだ。
しばらくベンチの背もたれに全身を預け、
滔々と流れるドナウ川をただただ眺めていた。
このまま黒海まで注ぐ川。
昨日スメタナ博物館に立ち寄ったのは良かった。
特別キレイと言える川ではないけれど、
スメタナの『わが祖国』と妙にリンクした。
何かとても感慨深いものがあった。
時間があれば、ルーマニアまで追って行きたかった。
駅へ戻りながら”Invivo”という名のお店があったので、
ショウウインドウ越しにも素敵な店だとわかり入店した。
ちょうど、ちょこんとお行儀よく
素敵なカップとソーサーと大皿が並んでいた。
形は歪だがそこに味があって気に入った。
旅費を抑えている身ではあったが、
先日挙式を上げた友人夫婦の土産として、
器量良しの店員さんに包んでもらった。
その店員さんに地元おすすめのパブを教えてもらい、
“1.Slovak Pub”という名のお店に入った。
ちょうどドナウ川と駅の中間地点くらいのところにあった。
Zlatý Bažantという名のビールを伝統料理のピロヒーを肴に頂いた。
ピロヒーとは餃子の一種で中はひき肉で、
一緒にクリムチーズのソースとトマトが添えられていた。
うまいじゃないか。
値段も手頃な5.7€。
ますますブラチスラヴァの印象が良くなったところで、
気分良くブダペスト行きの列車に乗車した。
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TAKA
酒好きの旅人
唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。