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航空券込ッ!予算25万円1ヶ月ヨーロッパ一人旅#24 親日の国クロアチア共和国
昨日一緒に学食を食べた井上君とともに、
早朝6:05発ザグレブ行きの列車に乗り込んだ。
やはりコンパートメントタイプだった。
日本人二人海外で特にやる事も無い車内だと、
嫌に饒舌になる。
年齢が近いという事もあるだろう。
良く喋った。
寝不足だというのに。
そこで初めて、
彼がイスタンブールから旅行を始めている事等を聴いた。
ブルガリアやルーマニアは未だ訪れた事のない国なので、
彼の話しは非常に興味深かった。
ちょうどスロベニアの情報を彼が持っていたので、
最初は特に行くつもりも無かったが、
首都リュブリャナの地図だけを一枚撮らさせてもらった。
話しが弾んでいたため、
時間の経過を感じないままザグレブに着いた。
到着の少し前には久しぶりに、
イミグレーションの為スタンプが捺印された。
昼時分だった。
降りるとちょうど、
日本人の女の子が一人同じ車両から出て来た。
彼女はここザグレブに何泊かするとの事。
その子とは駅ですぐ分かれ、
井上君と自分は一緒に廻る事にした。
取りあえずATMで降ろせる最小額の100Knだけを降ろして、
VISAでリュブリャナ行きのチケットを買っておいた。
井上君は南のドブロブニクに行く予定だったので、
一緒にバスターミナルまで歩いて行き、チケットを買った。
時間はまだ随分あったので、
取りあえず昼飯を食べに、
駅のメインストリート左手にある大衆向けの食堂に入った。
地下にある為多少薄暗いが、
雰囲気のある店で客で席は満たされていた。
ちょうど相席する格好になり、
セットメニューを注文した。
出て来たのは、
トマトスープ、
サラダ、
キノコと豚肉の煮込み料理、
インディカ米がもられたメイン。
デザートにチョコレートクレープまで付いて来た。
当然ビールも注文した。
胃に染み渡る。
うまい。
サラダのドレッシングがかけられすぎたこと以外は、
全て満足できる内容だった。
料金も47Knと安い。
腹を満たしたところで市内観光を始めた。
ザグレブは首都だというのには随分落ち着いた街で、
他のヨーロッパ諸国に比べて、
まだまだのんびりした雰囲気があった。
ブラチスラヴァもそうだがこういう特に何も無いが、
雰囲気の良い街は好きだ。
たまにこういうところに来たくなる。
街一番のずっと工事中の教会を見てから、
市場の方へ歩いて行くともう片付け始めていた。
「すると後ろから日本人ですか?」
と日本語で声が聞こえた。
振り返ると露店の若い女の子がにっこり微笑み、
日本が好きで日本語を少しだけ喋れると言った。
挨拶して別れたが、
そんなに日本が好きならと、
持っていた10円玉を渡しに戻ると
もの凄く喜んでくれた。
ありがとうと。
すると、彼女は自分の店の商品、
クロアチアの民族衣装をまとった、
男と女の人形が上部に付いたかわいらしい鉛筆を
セットで自分の分と更に井上君の分までもくれた。
そういうものだから財布から、
もう100円玉を一枚差し出した。
それぞれがそれぞれの国の印象をより上げた気がした。
彼女の名前はイボンヌという。
とても良い思い出が出来た。
知らぬ地でいきなり親切を受ける時程嬉しい事は無い。
良い心持ちになったままに、
駅のキャフェテリアでティラミスと紅茶を頂き、
15分遅れた列車に乗車し井上君とはそこで別れた。
ノルウェー人と相席した車内はとても良い気分だったが、
出入国のイミグレーションの時、
所持金が少ない上に、
停まる予定の宿も住所しか分からなかったりで、
一悶着あり少々時間がかかった。
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TAKA
酒好きの旅人
唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。