Magazine ブログ

予算48,000円ッ!ウイグル&パキスタンぶらり一人旅 #7 石油と天然ガスの庫車(クチャ)その2

ロバが大活躍

昨日洗濯した衣類は全て乾いていた。
窓もない部屋なのに、おそるべし砂漠地帯。
そして固かったうんこが嘘みたいに柔らかくなった。
おそるべしウイグルヨーグルト。
というか自分の身体そのもの。

そんなわけで客引きの、
「郊外行かんか~」
には無視を決めて町をお散歩。
この町に着いた当初はチョッピリ残念な感じかなっと思っていたが、
少し歩けばウイグル人居住区(?)が現れ、
彼ら独自の生活を営んでいる。
ポプラ並木を眺めながらマザール(イスラム聖者の墓廟)を経て、

マザール

書いていなければ分からない昔古城だった土塁の横をすり抜け、

古城の土塁


農作業をしているウイグル人のおじいさんに挨拶。

表情に癒やされる

なんてことはないのにコレだけで心が洗われていく。
ウルムチでクサクサしていた自分が、
随分と馬鹿らしくも思えてきた。

ウイグル人たちの住宅街を歩いていた時少し雨がぱらついて来た。
するとバイクに乗ったウイグル人の男性が親切にも後ろに乗せてくれ、
行こうと目指していたクチャ大寺まだ乗せてくれた。

クチャ大寺

勿論彼らはお金など請求しなかった。
中国を旅行していると、
乗る前などに料金を聞かないとぼったくられる。
(決めた値段を後から変更しようとする奴もいる)
そんな事を痛いほど知っていた為であったが、
逆に自分が彼に値段を聞いたことに関しては、
酷く不躾なように思われた。
ここでは本当に気持ちの良い旅行が出来る。

バイクで送ってくれたおじさん

そこからバザールへ歩いて行った。

ウイグル帽がずらり
すぐに仲良く慣れる
中国感ゼロ
ウイグルはスイカも有名
解体された肉がバザールに集まる

途中アイス屋さんでヨーグルトを啜っている青年に声をかけられた。
彼は自分をさっきクチャ大寺の方で見たといい、
ちょうど良いと思って自分もアイスを注文し、

アイス屋さんのおばちゃん
アイスが美味しい
家族写真を撮らせてくれた

腰を下ろし話しの相手になった。
ふとした切っ掛けでこちらが彼に”東トルキスタン”は良いね、
とウイグルを独立した国として賛美した。
すると彼は今まで柔和だった表情を強張らせ辺りを見回した。
と同時にここではまずいからとアイス屋さんの勘定を済ませ、
彼の友達の屋台まで移動した。
彼は言う、ここらでは何処に目があるとも分からないから、
本来の国名を言うのもご法度だと。
彼に言われて始めて気が付いたのだが、
町の所々に監視カメラが設置されていた。
もちろん車両などを見るようなものではなく、
完全に人を監視するものだった。
というのも設置場所が車が通るようなところではないからである。
ここウイグルでは子どもたちも拉致されていると教えてくれた。
それらの子どもたちは洗脳教育を施された上に
ウイグル語の読み書きもできないような子に育て上げられてしまう。
後に社会に解き放って同じ民族同士の争いを誘発している。
そういったこともあって、
街中の何処に目があるか分からないのである。

彼とその友人

そんな話をした後彼とその友人たちはご飯をご馳走してくれた。

ケバブが本当にうまい

決して裕福ではないはずなのにその感謝は心に染み入る。
そして関係ないけど、
ケバブ屋のオヤジは髭面で腹もすごい出ていたが、
奥さんが若くてすごい美人だった。やるなオヤジ。

ケバブ屋のオヤジ
美人な奥さん

子どもは無邪気に笑い、写真を撮ってもらいたがる。
この町で撮ったほかの写真を見せれば、
知り合いを見つけて大はしゃぎ。

大喜びの子どもたち

本当に独立していないのが残念に思われる。
石油も出てるのに。

宿に戻ると偶然にもトルファンのツアードライバーとばったりと再会した。

ドライバー

TAKA

TAKA

酒好きの旅人

唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。

広告