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航空券込ッ!予算25万円1ヶ月ヨーロッパ一人旅#2 台湾発タイ経由のロンドン
朝5時半頃にやおら起き上がり電気を付けた。
外は真っ暗である。
身体のあちこちが蚊に刺されたようで腫れていた。
お湯で頭を洗い目を醒まし、
薄っすらとした明かりの灯る外へ出て行った。
予定通りバスに乗り込むと一時間程で空港に着いていた。
バスに乗る前に気づいてはいたが、
どうもボールペンを宿に置いて来てしまったらしい。
空港に着けばボールペンぐらい売っていると思っていたが、
着いてみると意外に売っておらず、
あっても土産用に誂えた派手なものばかりだった。
ペンは諦めて台湾元も余っていたので、
免税店でSDカードだけ買った。
30分遅れた飛行機に乗り込み、バンコクへ飛んだ。
飛行機を降りると雨期と32度という気温が重なり、
東南アジア独特のねっとりとした空気を感じた。
何度かバンコクは訪れてはいるが、
スワンナプーム(黄金の土地)国際空港を、
利用するのはこれが初めてで、
ドイツ人が設計していると聞けば、
なるほどと言ったデザインの空港である。
コンコース内には伝統建築(祭壇?)が
設置してあり観光客の目を楽しませていた。
乗り継ぎを済ませると日本時間11:10に出発し、
約12時間を飛行機の中で過ごした。
隣はタイ人の夫婦で、
入国カードを記入する際は彼らからペンを借りた。
ヒースロー空港に着くと当然だが入国審査をする。
英国での入国審査は初めてだったので、
あまり感じの良くない対応には少々驚いた。
審査官は無表情で喋り方もきつく、
宿泊予定を友人宅と伝えると、
怪訝な顔を覗かせて、住所を問われた。
生憎、こちらは携帯の番号と最寄りの駅名しか知らない為、
更に怪しまれてしまった。
どうやら知人というのが、
不法滞在の温床かと邪推しているようだった。
友人がフランス人だったというのも、
拍車をかけたのかもしれない。
一応通過できたので気を取り直して荷物を取りに行くと、
ベルトコンベアが円形になっていないため、珍しいと思った。
荷物を無事受け取り終えると、
カードで現金を100£だけキャッシングをした。
先に友人に連絡をするのもなにか面倒に思えたので、
窓口でオイスターカード(Suicaのようなもの)を購入し、
チューブ(地下鉄)に乗車しマナーハウスへ向かった。
列車が進み始めると若い黒人男性が携帯をいじっていた。
前にもやったがその黒人男性にお願いをして、
彼の携帯から到着を告げるメッセージを一通友人へ送った。
実にありがたい。
それからきちんと友人からの返信も確認させてくれた。
初めて乗るロンドンの地下鉄は、
実際の乗車時間よりもひどく長いように感じた。
目的地に着き感動の再会と行くところが誰もいなかった。
一度外に出てみたがやはりおらず、
いよいよ困っていたところに、
友人は新しい彼女を伴ってやって来た。助かった。
フランス人のその友人が連れて来た彼女が、
ベトナム人の留学生ということは、
そこからバスで2駅程行ったパブの中で知った。
時差ぼけもおかまいなしでベルギービールのレフを飲んだ。
うまい。
喉にひどくしみる。
やたらと美味しく感じた。
友人は一軒家を3人でシェアしており、
彼の部屋は2階であったが、
自分は1階にゲスト用のマットレスを敷いてもらい、
十二分の寝床を確保してもらった。
シャワーを浴びて暖まった身体はすぐに眠りに落ちた。
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TAKA
酒好きの旅人
唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。