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予算48,000円ッ!ウイグル&パキスタンぶらり一人旅 #12 カラコルム・ハイウェイ
前日の靄を払って、
いざ行かんパキスタンへ!
って事で再びバックパックを背負って国際バスターミナルへ。
昨日とは打って変わり、いるわいるわ乗客達。
パキスタン人はもちろんのこと、
スウェーデン人や日本人もいた。
今回急遽パキスタンへ行くことにしたから
ビザなんぞ、査証なんぞ持っちゃあいない。
背の高いスウェーデン人も持っていないと聞き、
なんだ楽勝ではないかと正直自信満々だった。
がしかし、バスで一緒になった日本人2人が、
これまた不安になるようなことを口走り、
「ビザなしでチャレンジをしてやむなく引き返した人に会いましたよー。」
等と言うではないか。
今まで国境で簡単に作れると思っていただけにショックは大きかった。
でもまあ考えても仕方のないことふだからと開き直って乗り込んだ。
(それでも勿論多少の不安は残るが)
このバスでは荷物をすべて屋根の上にあげるのだが、
それによって事件が…。
座席に座りバスの出発を首を長くして待っていたところ、
変な中国人(?)がバスに乗り込み、
我が物顔で通路を進んできた。
その怪しさ全開の様子で
自分の前の座席に座っていた日本人に歩み寄り、
「荷物積んでやったからチャージおくれ」
といった具合に20元要求していた。
その人達は止める間も無く払ってしまった。
やれやれ。
こちらにもきたので問い質そうとすると、
案の定走って逃げ去ってしまった。
まったくふてえ野郎だ。
安心して旅行ができないというのもストレスだ。
払う人が大勢いるから、
騙しにやってくるということもあるんだろうけど。
なにはともあれ、バスは二時間半遅れでようやく出発した。
(北京時間13時半、ウイグル時間11時半)
出発したと思ったらすぐに昼休憩となった。
確かにもう昼時分ではあった。
そしてまた、のらりくらりと出発。
随分と遅い。
その理由のひとつとして、
チェックポイントが2、3箇所ほどあり、
パスポートチェックを行うからだ。
国境はまだまだ先にも関わらず。
しかしこの道、風景は良く途中のカラクリ湖も雲こそ厚かったが綺麗に見れた。
世界中の旅人たちが憧れるカラコルム・ハイウェイ。
ずっと絶景が続く。
なるほどなるほど、と妙に得心した。
九十九折の道をのらりくらりと進み、
結局、国境の町タシュクルガンには北京時間21時位に着いた。
7時間半ほど掛かった。
タシュクルガンとはタジク語で石の城という意味。
平均高度4000メートル。
タジキスタン(ゴルノ=バダフシャン自治州)、
パキスタン(ギルギット・バルティスタン州)のほか、
ワハーン回廊を通じてアフガニスタンに接する。
人口の84%がタジク族。4%が漢族。
カシュガルに較べてグッと気温は下がった。
少しあたりを散歩しに出かけてみた。
高度から来る酸素の薄さを感じながら、
その周辺の山々にいちいち感動をした。
チベットを訪れた時もそうだったが、なぜか山の景色には惹かれてしまう。
そして、適当なお店で最後のラグ麺を食べた。
カシュガルで食べていたものよりは気圧の影響もあってか寂しい感じではあった。
冷える割にはシャワーもない簡素な招待所を宿としたのでさっさと寝た。
いよいよ明日はパキスタンだ。
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TAKA
酒好きの旅人
唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。