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予算48,000円ッ!ウイグル&パキスタンぶらり一人旅 #15 風の谷のフンザその2

翌日この買ったばかりだけど中古の靴でウルタル氷河トレッキングへ!!

宿で日本人のおっちゃんが
「道すぐわかるよー。水なんか持っていかなくても楽勝。」
など言っていたが、妄言であったとはこのときはまったく知らなかった。

一応トレッキングを一人でするのは危険なので、
同じ部屋だった日本人と一緒に行くことにした。

途中迷いながらもなんとかそれっぽいところまで来れた。

幅50~60cmくらいの崖っぷちをすいすい。
高所恐怖症じゃなくって本当に良かった。

そうして進んでいくと水量こそ多くはないが滝が現れた。

実は道に迷わない為に地図を作って持ってきたのだが、
(それも牛まで書いてある傑作)
自作の地図をみると、
滝を越えた後踏み跡を見て登っていくと書いてあった。
滝は前にも小さいのがあったが二人で話し合った結果、
こっちのでかいのだろうと決め勇気を振り絞って越えることに。
実際高所恐怖症じゃなくてもあれは怖い。
足場も不安定だし、
登ったあとはパラパラと石が落ちて、来た道消滅。
やばす。
戻ろうにももう後には引けない。
遂には岩と岩を自分の身長分くらいほとんど助走なしで幅跳びまでする始末、
こういう幅跳びって本当に怖い、岩がつるつるだったら死んでました。

そんな感じで軽いロッククライミングまでやったりして、
反対側にたどり着き、歩いて進むもののどうも違う。
ただ景色だけは絶景。

途中どこから来たが知らんが地元民が現れ、
氷河はどこかと訊くと今来た道を示すではないか、
おまけに今は夏季のため雪や氷河の氷が溶けて、
滝になっているので行けないとのこと。

あのーそこから来たんですけど。
涙も出ねえよチキショウ。

さらに悪いことは続くもので足が異常に痛い。
そうです靴の所為です。
履きなれない靴は履いてこないようにと、
明記された小学生時代の野外活動のしおりの意味がようやくわかったよ。

とりあえず水を求めここから一番近い(でも30分は歩いた)イーグルネストホテルへ。
標高2900mのこの宿の水はなんとビックリ3倍の価格。
ビビッてしまい500mlで我慢。

このとき飲んだ水がたぶん今までの人生で一番旨かった。
キンキンに冷えてというか凍っていた上に、
本当に喉がカラカラだったのだ。
大げさだと思っているそこの人、
大袈裟じゃあないんです。おいしいんです。

しかし、このホテルからアルテット村までは徒歩で一時間半の道のり。
脚は疲れていないが足の両小指が内出血状態。
痛いんです。

こちらがジープ道を降りていると反対から登ってくる日本人と遭遇。
彼もウルタル氷河トレッキングに挑戦して既に3回行ったらしいが、
3回とも迷って辿りついけていないらしい。
やはりあのおじさんが異常。

もう一回言う、異常なんです。

最後は限界で死にそうだったので通りすがりのジープをヒッチハイク。
アルテット村どころか自分らの宿まで送ってもらった。

運転手の金は要らんよの一言に涙した。

TAKA

TAKA

酒好きの旅人

唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。

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