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予算48,000円ッ!ウイグル&パキスタンぶらり一人旅#27 完結 Goodbye Baby & Amen
目が覚めると自分の眼前に広がったのは、
気持ちの悪い中国人のおばちゃんの姿だった。
これは偏見でも何でもない。
何が気持ち悪いかというと、車輌内にも関わらず床に痰を吐く。
もちろん人目なんて気にもしない。
床はゴミ箱と一緒だから土足文化だし、
料理屋さんでも殻入れなんてものもない、
殻や骨は全て床に捨てる。
この国では人口も多すぎていちいち人のことなんて気にすることなんて無い。
大陸的というのかなんというのか。
気にしすぎるのも良くはないが、気にしなさすぎるのもやはりどうかとは思う。
人口の増え、人口密度が高まれば高まるほどにそう思う。
そして壁側から向かい合った座席の真ん中には
備え付けの短めのテーブルがあるのだが、
それがものすごく汚れている。
寝ていたのでどうやって汚れるに至ったかは判別がつかない。
一つ離れた座席の男は禁煙車両にも関わらず平気でタバコを服みだし、
あたりに煙を更かしている始末。
駅員が都合よく通ったので注意するように促すと、
全然気がついていなかったらしく、
はっとした表情を一瞬見せ、
きちんと注意をしてくれた。
気がつかないこと自体がこちらとしては
甚だ不思議ではあるが何か笑えた。
素で気がついていなかったんだから。
いよいよ目的地の南京までたどり着いた。
きっちり48時間乗車していた身体は
いつものように凝り固まっていた。
駅ですぐさま上海行きのチケットを購入。
前もって購入しているのにお目当ての列車は取れなかった。
恐ろしいぜ、人民の圧倒的な数。
ウイグルから戻ってきたばかりなのにも関わらず、
最初にこの空腹な胃袋に入場許可を許された料理は、
刀削麺だった。
無論ウイグル料理である。
トマトの酸味が利いている。
うまい。
仲良しになっていた売店に顔を出して、
夜は仲の良い母娘に韓国料理をごちそうになった。
体調が万全でないことが惜しかったが、実にありがたい。
娘は近々日本に留学も控えている。
親が随分と心配している心境は想像に難くない。
数日後上海に移動をした。
上海には知った人がいたので何故かうなぎをご馳走になった。
(帰国間際だけど)
行きつけだったスタバではスタッフ達に顔をだすと、
何故か記念写真を撮って、お店のスタッフルームに飾ってくれた。
(店の内部にも入れてくれた!)
いつの間にか自分が
店のマスコットキャラクターのようなポジションになっていたらしい。
(私は毎回コーヒー1杯で何時間でも居座る客)
LOGOというクラブにも出掛けてよく踊った。
上海のナイトライフを楽しんだ。
朝、港へ向かい出国審査を済ませて
蘇州号にバックパック一つ背負って乗船した。
今日も様々な人が船内には溢れていた。
ちなみにこの蘇州号は雑魚寝であれば往復3万円。
学生なら更に一割引き。
さらにさらに、メンバーカードを作り
スタンプを貯めると5回目の乗船のときは半額になる!(片道分が)
これで翌々日の朝には大阪のコスモスクエアに到着できる。
船の中では日本に留学しているアルゼンチン人の女性2人と仲良くなった。
一人はイラストレーターを目指しているようで、
こちらも旅行で描き溜めた画を見せると結構気に入ってくれた。
帰国してから彼女らの留学先の大阪の大学でまた会うことになった。
旅は色んな出会いがある。
大阪について最初に食べたのはトンカツだった。
何かを注文したわけでもないのに、
店員さんがお絞りとお茶を給仕したことに随分と感動をした。
更に空いた湯呑みに何も言わずともお茶を注ぎましょうかと接客する姿に滂沱。
日本に帰ってきたんだなと思いながらトンカツをぱくついて、
我が家のある名古屋行きのバスに乗込んだ。
たくさんのありがとう。
またきっとどこかで。
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TAKA
酒好きの旅人
唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。