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アイスランドの旅#10 氷河トレッキング
スコゥガフォスの滝を後にしてから
ものの10分程度でバスは次の目的地に到着した。
本日のメインイベント会場、
Sólheimajökullソゥルへイマヨークトル氷河だ。
(名前を覚えられる自信はない)
全員同じツアーかと思いきや
我々がバスを降りると
バスは次の目的地へ向かうべく移動。
こちらの滞在時間中に
他のところへ回ってくる寸法というわけだった。
先ずは現地ツアー会社と契約しているトレッキング会社の小屋に赴いた。
なので、当然ながら同じバスには居なかった人たちと一緒になった。
アメリカ人の家族連れなんかもおり、
中学生くらいの子供も参加するみたいだった。
アメリカ人は比較的多い。
小屋の中では軽食も売られていたが相変わらずのお値段なので、
昨晩スーパーで買って用意しておいたバゲッドサンドをかぶりついた。
別に昼休憩というわけでもなかったのでちゃっちゃと平らげると、
本日の申し込み客が集まったようで、外に出るように指示をされた。
早速ハーネスとヘルメットを受取り装着。
最後にピッケルとアイゼンを手渡された。
荷物は置いていくこともできたが、
しゃらくさいので全部背負っていった。
というのも我々2人共、
中身スカスカのバックパックを担いでいたからだった。
ご一行様は2人のガイドに引きつられ
ピッケルにアイゼンをひっかっけてぞろぞろとゆるい山道を歩いていった。
直ぐに氷河は現れた。
パタゴニアみたいなきれいな氷河ではなく
火山灰で黒く斑模様の氷河だ。
ほどなくして、氷のある手前の開けた場所で円陣を組んだ。
ガイドからアイゼンの付け方をレクチャーされ、足に自分ではめていく。
随分と久しぶりだったが、二人共案外容易に装着できた。
お互い登山靴を履いており、その上から巻きつけるタイプのアイゼンだった。
装着が終わると簡単な歩き方の説明を受ける。
氷に蹴り込む感じで歩く云々。
ようやくお待ちかねのトレッキング。
少々ハードなのを期待して楽しみにしていたが、
例のアメリカ人家族は
スニーカーだったり、手袋持ってなかったりと結構適当な格好だった。
なるほど確実にイージーなトレッキングだと用意に想像がついた。
実際に始まってみると実に緩かった。
そして序盤は特に土や火山灰のせいで
黒いところのほうが多いくらいだった。
それはさておき、トレッキングそのものは実に楽しい。
しかし例の家族、子供はスイスイと進んでいたが、
親がへばっていた。序盤から息切れ。大丈夫か?
ちょっと心配になりながら膨よかなおばちゃんの後ろを見守りつつ歩いていると、
もはや限界だったらしく、先行ってちょうだいといった始末。
ガイドの一人が掛かり付けのように見守りながらゆっくりと前進。
かつてパキスタンやチベットでトレッキングしていたときのほうが
確実にハードモードだった。
パタゴニアのときでノーマルモードか。
アイスクライムを興じるツアーも途中で見かけた。
途中水たまりのような箇所がいくつも有るが
たまにピッケルを突っ込んでみるとズブズブ入っていく、
調子乗ってると怪我するなと思いつつ、一行は先に進む。
開けた場所にようやく到着。
いい感じに汚れのない氷の箇所に、水が流れていた。
するとガイドは腕立て伏せをする要領で
ピッケルを両手で持ちその水を飲んだ。
今度は一人ずつ同じことをさせてくれ、
体力に自信のない人には補助までしてくれていた。
自分たちの番が来た。先に友人にやってもらいちょいと写真撮影。
お次は自分の番。少しだけ水を飲むつもりだった。
ゴクリッ!
うまいじゃないか。
ということで
飲み物を持参していなかったこともあり、
ゴクゴクと飲み始め
少なくともこのグループの中では
誰よりも水をたらふく飲んだ。
そんことをして皆があたりを記念撮影しているくらいに、
もう帰ってしまう運びとなった。
途中抜かしていった別の団体が
結構遠くに見えてだいぶ先まで行っているというのに。
コイツは少々勿体無い気分になった。
もっと上まで行ったらもっと綺麗だろうと思っていたからだ。
メンバーの安全の方が肝要なので致し方ない。
そしてくだりの方が正直しんどいが大丈夫かなと心配をしていた。
無論自分たちではなく例のおばちゃんのことだ。
序盤で怪しかっただけにもう限界を迎えており、
最後は一人では無理なようで終始ガイドがヘルパーとなっていた。
しかし、重装備でもなくほとんど誰でも参加できる点は素晴らしいので体力に自信のない方にでもおすすめしたいツアーだった。
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TAKA
酒好きの旅人
唎酒師。 カメラを持った酔っぱらい。 3歳の頃の夢は旅人。 好き嫌いなしの健康優良児。 無類の猫好きでもある。